2023年9月14日 西の風新聞掲載
健康寿命を延ばし PPK(ピンピンコロリ)を実現するには腸がカギを握っていると考え、健康『腸』寿というシリーズで情報を発信しております。
『脳の健康』
以前『腸脳相関』という言葉をお伝えしましたが、最近の研究で腸と脳の健康には密接な関係があることがわかってきました。
認知能力や記憶、判断力、言語能力、感情の調整などの脳機能が適切に働き、うつ病やアルツハイマー病、認知症などにご縁の無いPPKの人生を歩みたいものです。食欲の秋ということで、今回は脳の健康に役立つ食べ物をご紹介します。
【青魚】
サバやイワシなどに含まれるDHAは脳の構成成分であり、必要不可欠な栄養素です。記憶力や学習能力の向上、アルツハイマー病などの認知症リスクを低下させるという報告があります。またDHAが不足するとうつ病や不安障害などの精神疾患のリスクが高くなるという研究もあります。
【ベリー類】
ブルーベリー、クランベリー、ラズベリーなどは抗酸化作用が高く、常に酸化ストレスに晒されている脳にとってありがたい食べ物です。脳細胞を保護し、脳疾患の発症リスクの低下が期待されています。
【カカオ】
ポリフェノールやフラバノールと呼ばれる成分が含まれています。これらの成分には、血管拡張作用があり、脳の血流量を増やすことで認知機能を向上させるとされています。
カカオ豆から抽出されるカカオバターは多くの脂肪酸を含んでおり、中でもオレイン酸は脳の細胞膜を保護する効果や認知症を遅らせる可能性を持つとされています。
以上、脳に良いとされる食品ですが、摂りすぎには注意しましょう。食べる物も大切ですが、適度な運動、バランスのとれた食生活、良質な睡眠、社会的交流、ストレスマネジメントなど健康維持にはさまざまな要素が関わっています。
秋が旬のさんまや、収穫時期のブルーベリー、クランベリーをおいしく召し上がってはいかがでしょうか。







